ウエス・モンゴメリーは、ソロギターに徹していて、わき役参加が少ないです。そこがいままでのジャズのギタリストと違うところですね。したがってサイド参加作品が少ないですが、下記の通り気になる作品をピックアップしてみました。
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タイトル下の日付は録音日です。
Buddy Montgomery(vib),Wes Montgomery(g),Richie Crabtree(p),
Monk Montgomery(el-b),Benny Barth(ds)
特段の良さが感じられない盤。目立つのはヴァイブで、ウエスもあまり印象に残らない。(hand)
1959年
Pacific Jazz
おすすめ度
hand ★★★
Jon Hendricks (vo),Nat Adderley(cor),Cannonball Adderley(as),Pony Poindexter(as, vo),Wes Montgomery(g),Gildo Mahones(p),Ike Isaacs(b)
Monk Montgomery (b),Walter Bolden ds)
Jimmy Wormworth (ds)
キャノンボールもウエスも好調だ。苦手なバップボーカルのジョン・ヘンドリックス盤であることが残念(hand)
Nat Adderley(cor),Bobby Timmons(p),Wes Montgomery(g),Sam Jones(b),Louis Hayes(ds)
説明の必要がないほどの人気盤。
特にタイトル曲はCMにもなったので、耳になじんでいる人も多いはず。 ウエスのギターは、ナットと同格のソロ楽器としての存在感をアピール(しげどん)
ナットが兄キャノンボール抜きで放った最大のヒット盤。その理由は、ウエスのゲスト参加というわけではなく、タイトル曲がいい曲だったということだ。黒人霊歌のコール&レスポンスをジャズに取り入れた名曲だ。ナットは、兄弟盤以外にも、ウィントン・ケリーの「ケリー・ブルー」でもいい演奏をしているのだが、派手なプレイの兄の陰に隠れがちな地味なところがある。張り裂けるようなコルネットの音色は割と私好みの音だ。この盤は、本来、ゲストソロイストのウエスがもっと目立つかと思って聞くと、サム・ジョーンズのチェロが意外に目立っていて、盤のカラーを作っていると思う。(hand)
Harold Land(ts),Joe Gordon(tp),Barry Harris(p),Wes Montgomery(g),Sam Jones(b)Louis Hayes(ds)
さすがウエス!カッティングなどのバッキングは一切やらない。ソロの時のみ、他の管楽器奏者と同様に淡々とソロをとる。こんなクールなギタリストはいない。バリーハリス、サムジョーンズ、ルイスヘイズという東海岸のバッパーたちがイーストの雰囲気を持ち込んだウエストコーストブルース(笑)がとてもいい!(hand)
テナー奏者HALOLD LANDのアルバムにウエスが参加。全体を通して軽快な聴きやすいアルバムに仕上がっている。テナー、トランペット、ピアノそしてギターと、各ソロパートもそつなく演奏されている。ウエスは4曲目のアルバムタイトル曲も提供、好演を見せている。(ショーン)
リバーサイドでのデビュー直前のジョン・ヘンドリックス盤以来1年ぶりのキャノンボールとの共演。インディアナポリスでウエスを発見してリバーサイドに紹介してくれた恩人キャノンボールだ。楽しそうなオールスターズだがそれ以上のスパークは起きていない。佳作止まりだと思う。ウエスに脇役は似合わないのだ。(hand)
George Shering(p),Wes Montgomery(g),Buddy Montgomery(vib),Monk Montgomery(b),Walter Perkins(ds),Armand Peraz, Ricardo Chimelis(per)
黒いウェスと白いシアリング、バイブ入りで、シアリング5になって欲しくないのに、やはりシアリングが大御所なのか、かなりシアリング5になっちゃっている。ちょい残念な結果。多分、モンゴメリーブラザーズが目指していたのはこれだった!のだろう。熱気あるハードバップを求める私にはシアリング5やMJQサウンドは眠くなる音楽。ウエスの熱い演奏が聞きたい人には全くオススメできない。(hand)
さすが、ミルトジャクソン、前作で白っぽい感じになったウェスを黒い感じに引き戻している。メンバーも、ケリー、サムジョーンズ、フィリーと最高のメンバー(hand)
ミルトジャクソンのヴィブラフォンの澄んだ音色とウエスのソフトなギターの相性は悪くない。様々な楽器とデュオセッションを組んでいるウエスだが、このアルバムのように他のサイドメンバーはシンプルな構成の方が、オーケストラが分厚く入るより、ウエスのギターワークの味が出ている。(ショーン)
このレコードはかなり以前から所有していて、二つ折のジャケットといい、ブラスセクションの豪華メンバーといい、ヴァーブがお金かけてヒットを狙ったレコードだとは思ったけど、オルガンとアレンジがいやであまり丁寧に聴いていなかった。今聞き返すとCTIの諸作ほどコマーシャルではないし充分にジャズを感じる事ができる。私のようにオルガンと過剰なアレンジが嫌いな人はいきなりフルオーケストラで始まるA面より、コンボで始まるB面から聞き始めたほうが好きになれるかも(しげどん)
ジミースミスのオルガンとウエスモンゴメリーのギターという異色デュオだが、演奏は素晴らしく、ジミーのキレ味鋭いオルガンのメロディとウエスのギターテクニックがバッチリ決まっている!オリヴァーネルソンのホーンオーケストラのアレンジとGrady Tateの勢いあるドラムがバックアップして、アルバム全体を引き締めている。ラスト曲のクリスマスチックな曲が可愛い。(ショーン)
ウエスのソロもいいし、オルガンも脂ぎっていない。ただ、ダイナミックデュオではなく、ダイナミックオーケストレーションの気がする。オリバーネルソンが張り切り過ぎなのだ。なので、なかなか愛聴盤として、オススメしにくい気がする。(hand)
1966年9月28日,21日
Verve
おすすめ度
hand ★★★★
しげどん ★★★★
ショーン ★★★★
9月28日:Jimmy Smith(org),Wes Montgomery(g),Grady Tate(ds),Ray Barretto(conga)
9月21日:Orchestra
ジミーとウエスは、ダイナミックデュオが有名だが、ジャズファン的には、オーケストラの少ないこちらの続編のほうがオススメだと思う。名曲、名演ぞろいの隠れ名盤。タイトルは不整合で、ファーザーリラクゼーションという感じ(笑)(hand)
ジャズ的な曲や、スタンダードも多く、日本人的にはオルガンが意外と脂ぎってないので、お勧めできる。(しげどん)
1963年11月
hand ★★
Wes Montgomery(g),Billy Taylor(p),Ben Tucker(b),Grady Tate(ds),Clark Terry(tp)
海兵隊向けラジオ放送用録音。日本ではあまり人気がないがアメリカでは大御所のビリー・テイラーとの共演。海賊ながら音はまずまず。テイラー主導なのか、選曲はいつもと違う。ケリー・トリオのようにウエスを盛り上げてはくれないので、共演盤的な色合いだ。途中からは、私の苦手な男性ボーカルのジョー・ウィリアムスが入って元気に歌っている(笑)。