Toshiko Akiyoshi サイド作・参加作

ソロからトリオ、コンボ、ビッグバンドまでリーダー盤の多い秋吉だが、サイド盤は意外と少ない。バルネ盤、ミンガス盤以外は、純粋なサイドマンではなく、タバキンやマンディなどの家族盤や共同リーダー的なあるいはプロデューサー的な盤がほとんどとなる。


NEWPORT '59 / BARNEY WILEN

1-4:1959.7.4

5,6:1959

7:late 1950's

Fresh Sound

おすすめ度

hand        ★★★★

Barney Wilen(ts,ss),

秋吉敏子(p:1-4), Bud Powell(p:5,6), Evald Heideprim(p:7),

Tommy Bryant(b:1-4), Eric Peter(b:5,6), Karl Theodore Geier(b,Cello:7)

Roy Haynes(ds:1-4), Kenny Clarke(ds:5,6), Eberhard Stengel(ds:7),

Clark Terry(tp:5,6)

バルネのニューポートでの米デビューをサポート

仏テナーの雄、バルネ・ウィランのニューポート・フェスでの米デビューを捉えた91年のフレッシュ・サウンドの発掘盤。秋吉、トミー・ブライアント、ロイ・ヘインズがサポート。ブライアントは、レイ・ブライアントの弟だ。①ウィリス・コノーヴァーのMCで、まだバークリー在籍中の秋吉への拍手が大きいのは嬉しいことだ。バルネのプレイは、やや圧の弱いロリンズのような感じだが、フレッシュで好感だ。秋吉のプレイは、米一流プレイヤーの仲間入りした余裕が感じられる。③ラウンド・ミッドナイト、はバルネのソプラノでの熱演が素晴しく、秋吉としては珍しいこの曲の演奏もとてもいい。⑤⑥⑦は、ヨーロッパ録音で、秋吉は入っていないが、⑤⑥は、バドが入った貴重な音源だ。(hand)



THE COMPLETE 1961-1962 BIRDLAND BROADCASTS / CHARLES MINGUS

1961.10.21

1962.3.24,3.31,5.5,5.12,10.19 &10.26

SOLAR

おすすめ度

hand        ★★★☆

Charles Mingus(b,p),

Richard Williams, Edward Armour(tp), Jimmy Knepper(tb), Charles McPherson(as), Yusef Lateef(fl), Roland Kirk(ts,manzello,stritch),

Booker Ervin(ts), Pepper Adams(bs), Don Butterfield(tuba), Jaki Byard, 秋吉敏子(p), Henry Grimes, Doug Watkins, Herman Wright(b), Dannie Richmond (ds)

バードランドのライブ記録で実像が判明したミンガス時代の秋吉

アナログ時代に海賊盤で出ていたものもあると思うが、多分、ほとんどが未発または未CD化であった61〜62年のバードランドのライブ7回の記録3枚組。日本人としては秋吉敏子の入っている演奏が多く含まれるのが嬉しい。秋吉がミンガスのメンバーであったことは知られているが、音源としてはこれまで「コンプリート・タウン・ホール」しかななく、ピアノがジャッキー・バイアードと2人入り、聞き分けが難しかった。秋吉はこの盤では9曲に参加していて、秋吉らしいビバップピアノを弾いている。バド曲リーツ&アイのトリオ演奏も聞かれる。バンド自体はスタジオ盤に比べるとミンガス臭はやや弱めで、ビバップ的な演奏、ハードバップ的な演奏、そしてミンガス臭の割とする演奏やモンク風やディキシー風の演奏までが混載の盤になっている。ミンガスのオリジナル以外は、あまり革新性は感じない。サックスのチャールズ・マクファーソン、ブッカー・アービンとトロンボーンのジミー・ネッパーなどが活躍する。音は少し悪い。(hand)



THE COMPLETE TOWN HALL CONCERT / CHARLES MINGUS

1962.10.12

United Artists→Blue Note

おすすめ度

hand        ★★★☆

Charles Mingus(b),

Ed Armour, Rolf Ericson, Lonnie Hillyer, Ernie Royal, Clark Terry, Richard Williams, Snooky Young(tp),

Eddie Bert, Jimmy Cleveland, Willie Dennis, Paul Faulise, Quentin Jackson, Britt Woodman(tb), Romeo Penque(oboe), Danny Bank(bcl),

Buddy Collette, Eric Dolphy, Charlie Mariano, Charles McPherson(as),

George Berg, Zoot Sims(ts), Pepper Adams, Jerome Richardson(bs),

秋吉敏子, Jaki Byard(p), Les Spann(gr), Milt Hinton(b), Dannie Richmond(ds), Warren Smith(vib,perc), Grady Tate(perc),

Bob Hammer, Gene Roland(arr), Melba Liston(arr,cond)

秋吉参加の唯一のミンガス盤だったコンプリート・タウンホール・コンサート

当初1962年に「タウン・ホール・コンサート」としてユナイテッド・アーチスツから出され、94年に5曲追加されブルーノートから「コンプリート」がタイトルに付きCD化された。「タウン・ホール・コンサート」には全く別のもう一種類がある。2年後の64年にミンガス自身のジャズ・ワークショップ盤だがファンタジーからCD化されている。こちらに「コンプリート」が付いたので多少区別しやすくなった。コンプリートは、30人の大編成盤で、秋吉敏子が参加しているが、ジャッキー・バイアードも参加しているので、⑦にピアノソロはあるが聞き分けは難しい。秋吉の著書「エンドレス・ジャーニー」によればアイ・キャント・ゲット・スターテッド、でソロを弾いたのではないかと書かれているが、コンプリートながら収録されていない。「バードランド」に同曲がありソロも入っている。(hand)



内田修ジャズコレクション カタログ VOL.1 60's / VOL.3 CHRONICLE

1965.1.17

岡崎市

CD画像1

CD画像5

おすすめ度

hand        ★★★★★

VOL.1:秋吉敏子(p)

VOL.3:秋吉敏子(p), 荒川康男(b), 原田寛治(ds)

ドクター・ジャズ、内田修コレクションの秘蔵音源

愛知県岡崎市の医師でジャズコレクターの内田修氏(1929~2016)は、病院経営の傍ら、日本ジャズの発展のため多くの貢献をした。自宅にスタジオを作りミュージシャンを招き録音、名古屋でのヤマハ・ジャズ・クラブの主催など、多岐にわたる。その膨大なコレクションは、岡崎市に寄贈され、現在、岡崎市図書館で保存・公開・展示等がなされている。このCDは、企画展「ジャズの街角」のために、コレクションの中からピアノの佐藤允彦の監修により厳選・作成された5枚のCDのうちの2枚だ。いずれも、1965年1月17日、名古屋でのヤマハ・ジャズ・クラブ第4回の秋吉敏子サヨナラ・コンサートと題した、秋吉が一時帰国から帰米する際の演奏。「VOL.1 60's」にはソロで①木更津甚句/ザ・ヴィレッジ、「VOL.3 クロニクル」にはトリオで①ロング・イエロー・ロード、の各1曲が収録されている。他には、渡辺貞夫、前田憲男、宮沢昭、高柳昌行等の演奏が収録されている。秋吉の演奏は、いずれも、いつもどおりの真剣一本勝負のような気合十分なもので、素晴らしいと思う。(hand)



ARE YOU READY FOR THIS !(LP) / BUDDY RICH & LOUIS BELLSON

1965.1.18

Roost / Roulette

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おすすめ度

hand        ★★

Buddy Rich, Louie Bellson(ds),

Blue Mitchell(tp), Junior Cook(ts), 秋吉敏子(p), Gene Taylor(b),

ジョージ川口(ds)Big Band

リッチとベルソンがジョージ川口ビッグバンドと録音

ドラム合戦?で来日したバディ・リッチとルイ・ベルソンがジョージ川口ビッグバンドとともに録音した盤。なぜかピアノに秋吉敏子が入っている。14分強の曲がAB面に各1曲だが元は繋がっていた1曲だと思われる。後半はドラム合戦が延々と続き、ドラム好き以外にはつらい内容だが、前半に秋吉の長めのソロがあるのは価値がある。(hand)



DAY DREAM(LP) / LEW TABACKIN

1976.2.12,14 & 3.8

RCA

LEW TABACKIN / Day Dream – TICRO MARKET

おすすめ度

hand        ★★★★

Lew Tabackin(ts,fl),

秋吉敏子(p), Don Baldwin(b), 日野元彦(ds), Peter Donald(ds:B2)

タバキンのセカンド盤に参加

フルートでは繊細な音色を聞かせるタバキンだが、テナーではロリンズとエディ・ロックジョー・デイビスの中間くらいの感じが多いと思う。秋吉ビッグバンドでのフィーチャーゆえか、目立つ必要からか、徐々にテキサス度が強まったように思うが、この盤では、多少ワイルドなロリンズくらいにとどまっているので、ワイルドテナーが苦手の私にもなんとか耐えられる内容になっている。秋吉のピアノは、ビバップ度はあまり高くなくハードバップな感じだ。(hand)



TRACKIN'(LP) / LEW TABACKIN

1976.9.3

RCA

Lew Tabackin – Trackin' – Vinyl (12", 45 RPM), 1977 ...

TRACKIN' (見本盤) / ルー・タバキン&シェリー・マン/LEW ...

おすすめ度

hand        ★★★★☆

Lew Tabackin(ts,fl),

秋吉敏子(p), Bob Daugherty(b), Shelly Manne(ds)

タバキンのダイレクト・カッティング盤に参加

当時、音がいいとして行われた45回転のダイレクトカッティング盤。45回転で一発録りのため時間の短い盤が多く、この盤も1曲が4〜6分程度で、全4曲で23分半くらいしかない。片面の録音が終わるまで休めないこともあり、緊張感のある引き締まったとてもいい演奏になっていると思う。(hand)



TENOR GLADNESS / LEW TABACKIN & WARNE MARSH

1976.10.13 & 14

Discomate

おすすめ度

hand        ★★★★

Lew Tabackin, Warne Marsh(ts),

秋吉敏子(p), John Heard(b), Larry Bunker(ds)

タバキン&マーシュ盤をプロデュース、ピアノは1曲のみ

音を聞く前には、2人の音色がそこまで違うとは思わなかったが、かなり音色は違う。トリスターノのクール派テナーで生涯あり続けたマーシュと、秋吉のビッグバンドできちんと客席まで聞こえる大音量のテナーを聞かせているタバキンでは、自ずと音色は違うのだなと改めて思った。フルートでは繊細で幽玄ともいえる篠笛のような音色を聞かせるタバキンだが、テナーではロリンズとエディ・ロックジョー・デイビスの中間くらい、テキサス・テナーの一歩手前くらいの荒々しく濃厚な音色を聞かせている。一方のマーシュは、枯れて淡白な音色を聞かせている。トリスターノ盤「ライブ・イン・トロント1952」を愛聴盤とする私には、音圧不足で当初は苦手だったが、今はとても好ましい。秋吉はプロデュースで、ピアノはマーシュの②イージーのみ参加している。他はピアノレス。(hand)



RITES OF PAN / LEW TABACKIN

1977.9 & 1978.2

Discomate

おすすめ度

hand        ★★★★☆

Lew Tabackin(ts,fl,a-fl),

秋吉敏子(p), Bob Daugherty, John Heard(b), Shelly Manne(ds)

タバキン盤にプロデュース&ピアノで参加

秋吉が参加したタバキン盤の中で、秋吉を最も感じるのはこの盤だと思う。タバキンが秋吉と暮らす中で秋吉化したのかもしれないし、意識的に和のテイストを出したのかもしれない。タバキンは、荒々しい(テクニックがあり過ぎて、鳴り過ぎているのかもしれない)テナーを一切吹かず、フルート1本で勝負する。いつもの幽玄フルートだけでなく、様々な表情を見せる。フルートのテクニックもあり過ぎるくらいあると思う。秋吉曲の①オータム・シーは幽玄系だが、②ビバップ、など本来バッパーではないタバキンがバップをやるのも秋吉へのリスペクトなのだろう。タバキンのテナーがあまり得意でない私には好ましい内容の盤になっている。ラスト曲⑦エルシブ・ドリームでは、珍しくエレピが聞かれる。(hand)



Conrad Silvert Presents JAZZ AT THE OPERA HOUSE / V.A.

1982.2.22

Sony

おすすめ度

hand        ★★★★

Disc1②③:秋吉敏子(p), Lew Tabackin(ts,fl) 

コンラッド・シルバート企画のライブに2曲参加

評論家・プロデューサーのコンラッド・シルバート(1948~1982年)が亡くなる直前にプロデュースしたライブに、メジャー・アーチストの1人として出演した記録。他はハービー・ハンコックなどビッグネームばかり。秋吉はDisc1②ザ・ビレッジ、③フォーリン・ペタル、の2曲をタバキンと演奏。秋吉以外は、ハンコックのVSOPⅡ的な演奏が多い。(hand)



SUBLIME IN TIME(LP) / University Of Texas Jazz Orchestra With Special Guest Toshiko Akiyoshi(未所有)

1983.4.14

Mark

おすすめ度

 

University Of Texas Jazz Orchestra

Guest:秋吉敏子(p)

テキサス大ジャズ・オーケストラにゲスト参加

YouTubeで2曲(ジャスト・フレンズ、テン・ガロン・シャッフル)聞いただけだが、なかなか楽しいビッグバンド演奏だ。秋吉曲をやる大学ビッグバンドもすごい。多分、難曲だと思う。(hand)



MANGETSU / Monday Michiru

1991

Virgin

おすすめ度

hand        ★★★

10:Monday Michiru(vo), 

秋吉敏子(p), Lew Tabackin(fl), George Mraz(b), Marvin Smith(ds)

愛娘、満ちるのリーダー盤に1曲参加

秋吉満ちる、のリーダー盤に、秋吉、タバキン、ジョージ・ムラーツ、マービン・スミスが1曲のみ参加。ラスト曲⑪.A 1000 Dreamsという曲だ。タバキンはフルートを吹いている。満ちる、は声もキレイで歌もうまいが、本人も言っているとおり、やはりジャズボーカルには聞こえない。(hand)



JAZZ CELEBRATION: A Tribute To Carl Jefferson / V.A.

1995.7.8

Concord

おすすめ度

hand        ★★★★☆

Disc1⑤:秋吉敏子(p), Bill Douglass(b), Vince Lateano(ds)

カール・ジェファーソン追悼盤に1曲参加

コンコードのオーナー、カール・ジェファーソン(1919~1995年)を偲んだ4枚組CDに1曲のみトリオで参加。トリオのベースとドラムは、秋吉のメンバーではなく、Disc1の前半はこの2人が全てサポートしている。解説によると、ベーシストが秋吉が想定したベースソロを嫌がったそうで、代わりにドラムソロ、そして4バースが入っている。ソロピアノから始まり、秋吉が唸り声を上げるほどの激しいトリオ演奏の後なので、ベースよりも合っていたように思う。曲は、アービング・バーリン作曲ながらあまり知られぬ、カウント・ユア・ブレッシングス・インステッド・オブ・シープ。映画「ホワイト・クリスマス」のために書かれたクリスマス曲らしい。眠れないときに羊を数えるのではなく祝福を数えなさい→恵まれていることに感謝しなさい、みたいな意味らしい。秋吉は、この曲をこれ以外にもソロやトリオで4回録音していて、気に入った曲なのだろう。元々は愛らしいキレイな曲だ。トリオ録音は同じコンコードの「フィネス」と「ブルーノート東京’97」にもある。(hand)



THE KENNEDY CENTER CONCERT VOL.1&2 /THREE GENERATIONS

1997.3.30

King

おすすめ度

hand        ★★★★

Vol.1⑨,Vol.2⑧:Three Generations Jam With Toshiko Akiyoshi

3世代ジャム・セッション

秋吉敏子(p), 原朋直(tp), 峰厚介, 川嶋哲郎(ts), 増尾好秋(g), 上村信(b:Vol.1⑨), 鈴木良雄(b:Vol.2⑧), アキラ・タナ(ds:Vol.1⑨), 大坂昌彦(ds:Vol.2⑧)

3世代ジャム・セッション2枚に各1曲参加

Vol.1は前半が大坂=原クインテット、後半がケイ赤城バンド、そしてラスト⑨ビリーズ・バウンス、1曲に大御所のセッションリーダーとして秋吉が登場し、冒頭に素晴らしいソロをとる。Vol.2も前半が大坂=原、後半がケイ赤城、そしてこちらもラスト⑧オレオ、1曲のみ秋吉がに登場し、やはり冒頭に素晴らしいソロをとる。(hand)



DVC NIGHT JAZZ BAND Featuring Toshiko Akiyoshi(未所有)

2003

Bootleg

おすすめ度

 

秋吉敏子(p②③,cond),

Woodwinds:Alex Murzyn, Eric Dannewitz, Guido Fazio, Brenda Thompson, Ben Renwick

Trombones:Troy Ostwald, Sandy Hughes, Greg Teal, Kurt Kellersberger

Trumpets:Dana Fava, Gary Courtney, Walt Beveridge, Jeff Lynn

Rhythm Section:Greg Reginato, Karl Hartmann, T Moran

ディアブロ・バレー・カレッジ盤に参加

DVCというのは、Diablo Valley Collegeの略称のようだ。YouTubeで3曲のみ聞いた。秋吉曲③マーチ・オブ・タッドポールズというレニー・トリスターノ的な難曲(秋吉のピアノは②③の2曲のみ)と、⑧ガラペスという知らない曲、⑨ストレート・ノー・チェイサーで、いずれもなかなか素晴らしい演奏だった。入手できるならしたいと思うがなかなか困難なようだ。ちなみに、未聴の②は、秋吉曲Warning! Success May Be Hazardous To Your Healthだ。(hand)



PIANO PLAYHOUSE 2005:100 GOLD FINGERS / V.A.

2005.6.5

Solid(All Art)

おすすめ度

hand        ★★★★

Disc2:秋吉敏子(p:①②), Bob Cranshaw(b:①), Grady Tate(ds:①),

※ラスト曲⑪は、出演者全員で、A列車を演奏

日本で行われた100フィンガーズに参加

100フィンガーズというのは、10人のピアニストの指のこと。オール・アート・プロモーションが、10人のピアニストを招き、ソロだったりデュオだったり様々な形での各ピアニストの個性を際立たせるイベントで、富士通が主催していた。「ニューヨークからピアニストが消えた!!」というコピーで話題を集めていた。なかなか有意な取組だったと思う。後藤誠氏によれば、1990年に始まり2009年までに通算11回が行われたようだ。2005年は9回目で、五反田ゆうぽうと、で行われた。出演は、秋吉のほか、ジュニア・マンス、ダド・モロニ、ケニー・バロン、エリック・リード、サイラス・チェスナット、ドン・フリードマン、シダー・ウォルトン、レイ・ブライアント(p)。そして、ボブ・クランショウ(b)とグラディー・テイト(ds)のリズム隊。秋吉は、自作の①レディー・リバティーをトリオで、②ソフィスティケイテッド・レディをソロで演奏した。レディ・リバティは、トリオ等でこの演奏も含めて3回(シック・レディ(1991)、ニューヨーク・スケッチブック(2003))、ビッグバンドでも3回(ウィッシング・ピース(1986)、ラスト・ライブ・BN東京(2003)、SWRビッグ・バンド(2008))演奏している。やはり、バドを強く感じる曲だが、多少、モンクも感じる演奏だ。(hand)

※秋吉は、1991年(第2回)にも参加しているが、残念ながらCD化されていない。



G.W.B. SHUFFLE / MIKE PONELLA

2008,2009

M.A.P.

おすすめ度

hand        ★★★☆

Mike Ponella(tp,flh,piccoro-tp), Marshall McDonald(ts,fl), Conrad Herwig, Scott Whitfield(tb), Bruce Eno(b), Clark Eno(ds,perc),

⑨:秋吉敏子(p), Lew Tabackin(ts), Jeff Nelson(b-tb)

秋吉ビッグバンドのマイク・ポネラ盤に1曲参加

秋吉ビッグバンドのトランペット、マイク・ポネラのリーダー盤に秋吉がタバキンとともに1曲⑨にサイド参加。トランペットのワンホーン・プラス・ホーン陣の盤かと思いきやホーン・アンサンブルが主体で時々リーダーを含む誰かのソロという内容。秋吉はスペシャルゲストとして⑨ザ・グーバー、でタバキンとともに素晴らしいソロも聞かせる。楽しいビッグバンド盤ではある。(hand)



MY DEAR PIANISTS / 鈴木良雄

④⑫:2009.3-6

One(55)

おすすめ度

hand        ★★★★

④⑫:鈴木良雄(b), 秋吉敏子(p)

チンさんの40周年記念盤に2曲参加

ベースの鈴木良雄、チンさんの40周年記念盤。日本を代表する6人のピアニストが2曲ずつデュオで共演。秋吉はオリジナル2曲、④アイ・ノウ・フー・ラヴズ・ユーと、ラスト曲⑫ホープを演奏。前者は鈴木とは「ブルーノート東京」でも演奏した曲で、秋吉らしい硬質で私好みのピアノ。後者は代表曲となったこの曲をいつもよりロマンチックに演奏している。(hand)