この時期のリー・モーガンは、引っ張りだこの天才児だったので、いろいろなレコードに参加しています。
特に全盛期のジャズ・メッセンジャーズへの参加は、彼のキャリアにとって大きなエポックです。そば屋の出前が口笛で吹いていたという「モーニン」などの超有名盤もありますが、このページでは注目すべき作品として5作を選んでいます。
そのほかのサイド参加作に関しては、下記ページにレビューしております。
リンクよりご参照ください。
リー・モーガン ディスクガイド 目次 Lee Morgan おすすめCD 案内
→リー・モーガン リーダー作 ① (前期) デビューから60年までBlue Note 前期
→リー・モーガン リーダー作 ② (後期) 62年以降 サイドワインダーなど
→リー・モーガン リーダー作 ③ (後期)67年から最終作品まで
→リー・モーガン サイド参加 主要作品のレビュー・・・このページ
→リー・モーガン サイド参加作(前期) ① 56年~57年 ブルートレインなど
→リー・モーガン サイド参加作(前期) ② 58年~59年 メッセンジャーズ時代
→リー・モーガン サイド参加作(前期) ③ 59年 メッセンジャーズ 訪欧ツアーなど
→リー・モーガン サイド参加作(前期) ④ 60年 引き続きメッセンジャーズ主体
→リー・モーガン サイド参加作(後期) ⑤ 61年~63年 3管JM ライブ・イン・ジャパンなど
→リー・モーガン サイド参加作(後期) ⑥ 64年~66年 マクリーン、モブレーなどと共演
→リー・モーガン サイド参加作(後期) ⑦ 67年~72年 コテコテ系もあり
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タイトル下の日付は録音日です。
1957年2月18日 Specialty Lee Morgan(tp) Al Grey(tb) Billy Mitchell(ts) Billy Root (bs) Wynton Kelly(p) Paul West(b) Charlie Pership(ds)
おすすめ度
hand ★★★
しげどん ★★★★
ショーン ★★★★
ガレスピー楽団のボス抜きセッション。幻の大名盤とされてきた一枚。それぞれのソロはさすがに素晴らしく、楽しめる一枚。(しげどん)
スタンダード曲は聴く側にとって、安心感を与える反面、新鮮さに欠けるところがあるが、リーモーガン がソロを展開すると、新しい息吹を与えられて、違った曲の様に聞こえるから不思議だ。当時20代中心のメンバーの中にあって、18歳のリーモーガン が健闘している。(ショーン)
John Coltrane(ts),Lee Morgan(tp),Curtis Fuller(tb),Kenny Drew(p),Paul Chambers(b),Philly Joe Jones(ds)
ジャズ超名盤の1枚。コルトレーンの唯一のブルーノートのリーダー盤。初期のコルトレーン 、モーガン、フラーの最上のプレイが入っていると言っても過言ではない。ドリュー、チェンバース、フィリーのリズム隊3人の出来もいい。(hand)
言わずもながの名盤。アナログA面の二曲は絶対的な名演。シンプルな「Blue Train」もいいけど、何か複雑だけど心地よい「Moments Notice」も魅力にあふれている。編曲は特別に凝っていないがモーガン、フラーのソロも最上で、何度も聴き返したくなる魅力にあふれている。(しげどん)
1958年2月9日 Blue Note Lee Morgan(tp) Hank Mobley(ts) Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Charlie Pership(ds)
1958年12月21日 France RCA Lee Morgan(tp) Benny Golson(ts) Bobby Timmons(p) Jymie Merritt(b) Art Blakey(ds)
おすすめ度
hand ★★★★★
しげどん ★★★★★
3枚とも素晴らしく飽きさせない。スタジオ盤モーニンを熱いライブでやってみせたような盤。もしかしたら、スタジオ盤を超えている。(hand)
私が高校生の頃、それほどレコードが擦り切れるほど繰り返し聴いたレコードで、モーガンとボビーティモンズのソロはほとんど記憶している。モーガンの輝かしいソロはもちろん素晴らしいが、名曲「モーニン」でのボビー・ティモンズのソロは歴史的な熱演として名高い。(しげどん)
※アナログは二枚のシリーズで、上部が青いVOL1、黄色のVOL2があり、さらに後日第三集として、上部が緑色のものが発売されました。全部が傑作の必聴盤ですが、まずはモーニンの収録されたVOL2を聴いていただきたい。
1959年4月15日 Blue Note Lee Morgan(tp) Hank Mobley(ts) Bobby Timmons(p) Jymmie Merritt(b) Art Blakey(ds)
このライブは演奏の質ではサンジェルマンを超えるJM最高作かもしれない。JMのライブはやたらとあるので、この2枚組まで手が伸びず、しかもモーニンのような当時のヒット曲が入っていないので見過ごされてきたんだと思う。JMこのメンバーでの唯一の作品だし、ゴルソンやショーターよりモブレーが好きな私好みの作品だ。もちろんリーモーガンも出色の出来栄え。(しげどん)
モブレーとモーガンが相性よく共演した隠れ名盤。バードランド、ボヘミア、サン=ジェルマンなどブレイキーのライブ名盤の陰に隠れ、あまり聞かれていないと思う。2枚組だし!お腹一杯でここまで到達する人は少ないはず。あえて今、おススメしたい!(hand)
Hip Sippy Blues、モブレーのノリの良いソロ、モーガンのつんざくメロディラインで完成度が高い。JUSTICE、ドラムに続き、鉄人28号登場シーンの様に、ジャズの巨人が近づいて来る不気味な感じが期待感を抱かせる。2枚組なのに、あっという間に聞き終わってしまう魅力盤(ショーン)
1959年8月25日 Savoy Lee Morgan (tp) Curtis Fuller(tb) Benny Golson (ts) Wynton Kelly (p) Paul Chambers(b) Charlie Parship(ds)
おすすめ度
hand ★★★☆
しげどん ★★★☆
ショーン ★★★★☆
ジャズテットといえば、ファーマー=ゴルソンで、フラーは3番手のところ、フラーをトップにしただけでなく、ファーマーをモーガンにしてしまった下剋上盤。全員標準以上の出来でハードバップ盤として悪くないが、キラーチューンがないのが残念。この後、モーガンを抜いて、フラー=ゴルソンのブルースエットは、ファイブスポットアフターダークが入って大ヒットした。特に日本人に受けた。(hand)
テナーサックス、トロンボーン、トランペットの3管揃い踏みの本盤は、豪華キャストで、粒揃いの曲が続き、安心して聴ける反面、演奏パターンがやや画一的で、真面目な印象を受ける。(ショーン)
リー・モーガン ディスクガイド 目次 Lee Morgan おすすめCD 案内
→リー・モーガン リーダー作 ① (前期) デビューから60年までBlue Note 前期
→リー・モーガン リーダー作 ② (後期) 62年以降 サイドワインダーなど
→リー・モーガン リーダー作 ③ (後期)67年から最終作品まで
→リー・モーガン サイド参加 主要作品のレビュー・・・このページ
→リー・モーガン サイド参加作(前期) ① 56年~57年 ブルートレインなど
→リー・モーガン サイド参加作(前期) ② 58年~59年 メッセンジャーズ時代
→リー・モーガン サイド参加作(前期) ③ 59年 メッセンジャーズ 訪欧ツアーなど
→リー・モーガン サイド参加作(前期) ④ 60年 引き続きメッセンジャーズ主体
→リー・モーガン サイド参加作(後期) ⑤ 61年~63年 3管JM ライブ・イン・ジャパンなど
→リー・モーガン サイド参加作(後期) ⑥ 64年~66年 マクリーン、モブレーなどと共演
→リー・モーガン サイド参加作(後期) ⑦ 67年~72年 コテコテ系もあり