このページでは、デクスター・ゴードンのサイドマンとしての参加作品をレビューしています。
彼はリーダーとして多くの作品を残していますが、サイド参加はさほど多くはありません。主要なものをすべて取り上げました。
リーダー作は1960年代までのほとんどの作品を選んでコメント入りでご紹介しています。
下記文字をクリックして、該当ページをご覧ください。
→2:リーダー作第3期編(60年の復帰から64年の渡欧まで)
→3:リーダー作第4期編-1.(64年の渡欧後の活動 前半)
→4:リーダー作第4期編-2. (渡欧後の後半)
→5:サイド参加作編 ・・・このページ
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1952年2月2日 Decca
Conte Candoli(tp) Dexter Gordon,Wardell Grey(ts) Bobby Tucker(p) Don Bagley(b) Chico Hamilton(ds)
歴史的価値のあるダイアルセッションの、これはその再演ライブ盤。ジーン・ノーマン主催の有名なJust Jazz Concertでの長尺のライブバトルが味わえる。ファーストチョイスはやはりオリジナルのダイアル盤になると思うが、これも歴史的な価値がある。(しげどん)
歴史的に価値は感じるが、愛聴盤にはならない盤。確かにスゴイことはスゴイ。長いし(笑)(hand)
1955年9月27日、28日
Bethlehem
Conte Candoli(tp) Frank Rosolino(tb) Dexter Gordon(ts) Lou Levy(p) Leroy Vinnegar(b) Stan Levey(ds)
ドラムのStan L eveyがリーダーの本盤は3管編成にピアノのバランスの取れた良盤である。激しさこそ無いが、まじめな演奏力で構成され、仕上がりレベルは高い。そのためジャズを聴いてみたい初心者にも馴染み易いだろう。デクスターゴードンは、しっかりといつもの骨太テナーで支えている。(ショーン)
50年代のデックスは、麻薬禍で作品は少ないけど、なかなかいい作品。50年代サイド作では唯一かつ好演盤。西海岸在住時代なので、ウエストコースト風サウンドとなる。(hand)
1962年5月28日
Blue Note
Herbie Hancock(p) Freddie Hubbard(tp) Dexter Gordon(ts) Butch Warren(b) Billy Higgins(ds)
ウォーターメロンマンの印象的なフレーズから始まる本盤は、ハービー・ハンコックならではのメロディアスで耳に心地良い曲が満載の名盤である。フレディ・ハバードのトランペットとデックスのテナーが、好演を見せており、特にTHE MAZEのハバードと最後の Alone And I のデックスは素晴らしい。(ショーン)
いつも主役の帝王なのに、ハービー・ハンコックという若手の初リーダー作にあえてわき役で協力するという懐の深さ!不思議な参加です。それがナンとヒット作になってしまった。8ビートなのでまさにロックファンのためのジャズ入門盤(しげどん)
1962年5月10日
Epic
Pony Poindexter(as,ss) Gene Quill,Phill Woods,Sonny Red,Eric Dolphy(as) Dexter Gordon,Jimmy Heath,Billy Mitchell(ts) Pepper Adams(bs) Tommy Flanagan(p) Ron Carter(b) Elvin Jones(ds) Others
稀に見る珍奇盤である。超贅沢な共演者(フィル・ウッズ、エリック・ドルフィ、トミー・フラナガン、ペッパー・アダムス、エルビン・ジョーンズ、まだまだ います・・・)はデックスさんの参加がかすむほどで、演奏の質は高く普通に聴けてしまう良好なジャズになっていてドルフィも自分のソロでは存在感をちゃんと発揮している。でも選曲の方針は意味不明で、ミッキーマウスマーチには絶句!?それでポインデクスターがリーダーなんて!?売れるはずない!のに企画したのは敏腕テオ・マセロとか。なぜ彼は無名のポインデクスターにここまでお膳立てしたのだろうか?ジャケットのダサいところもわざとなのではと思わせる意味不明ながら所有はしていたい怪盤。(しげどん)
1965年10月27日
Prestige
Booker Ervin,Dexter Gordon(ts) Jaki Byard(p) Reggie Workman(b) Alan Dawson(ds)
全4曲中2曲に参加。アービンとデックス、どんな盤になるのか?コラボは可能なのか?!のつもりで聞くと、これはこれで面白い。長尺演奏の得意な2人。スタイルは異なるが、バックのトリオはアービン向きだがデックスはこだわらない。逆にいつもよりバッパーらしさが際立つ。(hand)
Booker Ervin のアルバムの冒頭2曲(といっても40分以上に及ぶ)にデクスターゴードンが参加。テナー2本の厚みのある競演は、なかなかの迫力だが、やや間延びするきらいがある。(ショーン)
1969年3月10日
MPS
Dizzy Reece(tp) Slide Hampton(tb) Dexter Gordon(ts) Kenny Drew(p) Niels-Henning Orsted Pedersen(b) Art Taylor(ds)
3管構成のノリの良い好演奏。特にデックスのブローは好調な感じで、どの曲も無駄が無く、良く完成されていて耳に心地良い。曲の構成とアレンジが良いのだろう。(ショーン)
帝王のジャムセッション参加は珍しいが、楽しい内容。それにしても、普通は情感たっぷりに唄うはずのスタンダードが、ここでは運動会の応援歌みたいに元気いっぱい。(しげどん)
デクスター・ゴードンに関しては、この作品を言及せざるを得ないです。
デクスさんの主演作品です。
『ラウンド・ミッドナイト』(1986年)は、曲名はセロニアス・モンク、そしてたどったストリーはバド・パウエルの人生なんですが、デックス本人も欧州に行ってたしな・・・と、彼の人生にも重ね合わせることができます。
ハービー・ハンコックも参加していて、この演奏もいいですね。
JAZZファンなら、これを見たことがないのッ!?って言われますから、見ておきましょう。
絶対後悔はありませんから。
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