Dexter Gordon (ADDENDA)     デクスター・ゴードン主要作5  補遺-2

デクスター・ゴードンのHPを最初に作成した時点では未聴だった作品を追加でこのページに記載していきます。追加掲載作はhand氏の精力的かつほとんどビョーキに近い執念深い蒐集活動と聞き込みによって、この時期の作品をほぼすべてコメントしております。

ジャケット画像にアマゾンまたはタワーレコードの販売サイトへのリンクを貼っておりますが、一部の入手困難盤はそのようなサイトでの購入ができないため、リンクを貼っていないものがあります。



After Hours/Dexter Gordon    アフター・アワーズ/デクスター・ゴードン

1969年1月23日

Steeplechase

おすすめ度

hand   ★★★☆

Dexter Gordon (ts),Rolf Ericson(tp),Lars Sjösten(p),Sture Nordin(b),Per Hulten(ds)

1968年は、ジョニー・グリフィン、ベン・ウェブスターの盤にゲスト参加した2録音のみで、デックスのリーダー盤がない。この盤は、1969年1月23日の録音で、86年に公表されている。残りは「アフター・ミッドナイト」として翌87年に公表されていて、両盤を合わせた2枚組「スウェディッシュ・ナイツ」も95年に出されている。ストックホルムのガムリンゲン(老い、という意味のようだ。)という店でのライブだ。トランペットのベテラン、ロルフ・エリクソンが参加している。バックは、いつものメンバーではなく、スウェーデンの地元ミュージシャンだ。①アイ・リメンバー・ユーはCD追加曲。②オール・ザ・シングス・ユー・アー、③ダーン・ザット・ドリーム、④ストレート・ノー・チェイサーと、エリクソンに合わせたのか、これまであまり録音していない曲が多い。デックスは、いつもどおり好調だが、エリクソンは好調とは思えない。 10〜18分の長尺ばかりなので、デックス好き以外には少しつらいかもしれない。(hand)



After Midnight/Dexter Gordon   アフター・ミッドナイト/デクスター・ゴードン

1969年1月23日

Steeplechase

おすすめ度

hand   ★★★☆

Dexter Gordon (ts),Rolf Ericson(tp),Lars Sjösten(p),Sture Nordin(b),Per Hulten(ds)

「アフター・アワーズ」と同日のライブ。残り物ではなく、演奏順でセカンド・ステージなのだと思う。こちらは前盤以上に長尺で、①20分、②13分(CD追加曲)、③26分!だ。③はアナログでは、マイルス作のノー・ブルースだったがCD時にプランシンに修正されている。元々、同一曲だと思う。(hand)



L.T.D. Live At The Left Bank /Dexter Gordon L.T.D / デクスター・ゴードン

1969年5月4日

Prestige

おすすめ度

hand   ★★★★

Dexter Gordon (ts),Bobby Timmons(p),Victor Gaskin(b),Percy Brice(ds)

1969年5月4日の久々のアメリカ録音で、ボルチモアのレフト・バンク・ソサエティでのライブ。2001年にCD化された。残りは翌年「XXL」として発表されている。どちらも意味不明のアルファベット3文字タイトルで、XXLのほうはピリオドがない。ピアノは、珍しいボビー・ティモンズとの共演。①ブロードウェイは、「アワ・マン・イン・パリ」以来か。②ボストン・バーニーは、テーマそのものは吹かないがオール・ザ・シングスだ。③センチメンタル・ムードは、濃厚なバラード。ティモンズのピアノは理知的な個性を感じてドリューよりも楽しめる。④ブルース・アップ・アンド・ダウンは、急速調のブルースで、やはりティモンズはファンキーではなく理知的なプレイだ。 ヴィクター・ガスキンのアルコのソロもいい。続編も含めてデックスは好調さを維持している。ティモンズ向きの選曲がないが、バッパーとしてのプレイが聞けて、それはそれでいい感じだ。(hand)

 

 



XXL/Dexter Gordon    XXL/デクスター・ゴードン

1969年5月4日

Prestige

おすすめ度

hand   ★★★☆

Dexter Gordon (ts),Bobby Timmons(p),Victor Gaskin(b),Percy Brice(ds)

「L.T.D.」と同日録音盤。久々の帰国ライブで元気なデックスと、ファンキーではないバッパーのボビー・ティモンズが楽しめる盤。①リズマニングは、モンク臭が消えてバップ曲になっている。ヴィクター・ガスキンがアルコ・ソロで活躍する。ガスキンは、キャノンボールの「マーシー・マーシー・マーシー」にも入っており、日本ではあまり知られていないが、有力なベーシストだ。パーシー・ブライスのドラム・ソロもいい。調べてみると、この人もビリー・テイラーやジョージ・シアリングと共演している有力な人だった。まだまだ奥が深い。②ミスティは、ともするとダレがちな曲だが、デックスは飽きさせない。③ラブ・フォー・セールも20分を超える熱演。ただ、この曲はデックスにあまり合っていない気がする。



Dexter Gordon

 Musica Jazz 

2 MJP 1081

※リンクはありません

おすすめ度

hand   ★★★

A面データ割愛

B面①Sweet Georgia Brown: 1965年10月31日  Dexter GordonーAlbert Mangelsdorff Quintet  Albert Mangelsdorff(tb),Dexter Gordon (ts),Kenny Drew(p),Peter Trunk(b),Cees See(ds)

In Your Own Sweet Way: 1968年 8月31日  Benny Bailey Dexter Gordon All Stars Benny Bailey(tp),Dexter Gordon(ts),Kenny Drew(p),Niels-Henning Orsted (b),Al Heath(ds)

何か雑誌の付録として発表されたアナログかもしれない。当然未CD化盤だで、私はYouTubeで聞いた。A面は古い既発音源で、B面の2曲がここのみで聞ける音源。一言で言うと、音は悪いが内容はいい、というもの。YouTubeでは⑦スイート・ジョージア・ブラウンとなっているが、ディスコではディグとなっておりこちらが正しいと思う。当時の西ベルリンでの演奏で、ドリュー以外はドイツの若手メンバーが加わり、熱い演奏になっている。⑧イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイは、3年後68年のイタリア、ボローニャでの演奏で、いつものメンバーにベニー・ベイリーが加わっている。(hand)



ここでDexter Gordon のCD紹介ページはひとまず終わりです。