新宿JAZZ談義の会 キャノンボール・アダレイ CDレビュー 目次
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ①デビューから1958年まで
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ②1959年~1960年
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ③1961年~1965年
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ④1966年~1969年
キャノンボール・アダレイの発掘盤の中で、特にアマゾンなどの通常の通販では入手できない盤を掲載します。hand氏が執念で収集しましたが、普通の通販では買えないものはリンクは貼っておりません。
8-12:1957.8.3
Marshmallow
おすすめ度
hand ★★★☆
8-12:Cannonball Adderley(as), Nat Adderley(cor),Junior Mance(p),Sam Jones(b),Jimmy Cobb(ds)
日本のマシュマロからの発掘盤。ロリンズ、ジョージ・ウォーリントン、キャノンボールの3種のラジオ放送用音源の寄せ集めで、Vol.1となっているが、2021年3月現在Vol.2は出ていないと思う。。キャノンボールの4曲は、57年4月3日の演奏で、マイルス加入前の初期のクインテットのビバップ的な演奏のライブで貴重。メンバーは、ナット、ジュニア・マンス、サム・ジョーンズ、ジミー・コブと、直前の「ソフィスティケイテッド・スイング」、「アンルート」と同じ。ロリンズ名義のセッション4曲は、実際にはクリフォード・ブラウン亡き後ケニー・ドーハムが加わった時期のマックス・ローチ・クインテット。(hand)
A:60年8月13日
B:62年3月10日
Alto
リンクはありません
おすすめ度
hand ★★★☆
Cannonball Adderley(as),Nat Adderley(cor),Yusef Lateef(ts,fl:B1,2),Joe Zawinul(p:B1,2),Victor Feldman(p:A1-3),Sam Jones(b),Louis Hayes(ds)
未CD化。ボリス・ローズの海賊レーベル、アルトからのアナログ盤。バードランドからの放送録音で、A面2曲がピアノにヴィクター・フェルドマン在籍中の60年8月13日。B面3曲は62年3月10日でピアノはジョー・ザビヌルで、テナー&フルートにユゼフ・ラティーフが加わっている。A①ステイオンイットは、パーカー&ガレスピーを彷彿とさせる激しいビバップで素晴らしい。タッド・ダメロンの曲で、「シャープシューターズ」でも演っていた。A②枯葉は「サムシンエルス」以外で録音は珍しく、フェルドマンがウィントン・ケリーのようなソロを弾く。フェルドマンではなくバリー・ハリスという説もある。後半B面も濃厚な演奏で好感が持てる。ラティーフは激しいソロは吹くが、選曲のせいかあまりエスニックな感じはしない。(hand)
1-5:1960.9.24
Status
おすすめ度
hand ★★★★
1-5:Cannonball Adderley(as),Nat Adderley(cor),Victor Feldman(p),Sam Jones(b),Louis Hayes(ds)
1960年のモンタレー・ジャズフェスにエリントンのオーケストラとともに出演した記録。共演ではない。また、Vol.1はエリントンだけで1枚になっている。ナット、フェルドマン、ジョーンズ、ルイスというメンバーで名盤「ライトハウス」の1か月前の録音だ。ファンキーというよりも、勢いのあるハードバップという感じだ。ナットの名曲オールドカントリーも聞ける。ラスト曲ジスヒアだけはファンキーだ。音はまずまず。(hand)
1962.11.24 & 12.1
Session
リンクはありません
おすすめ度
hand ★★★☆
Cannonball Adderley(as),Nat Adderley(cor),Yusef Lateef(ts,fl),Joe Zawinul(p),Sam Jones(b),Louis Hayes(ds)
未CD化。「オーディナリー・エボリューション」と同じボリス・ローズの海賊盤でこちらはセッションというレーベルからのアナログ盤。バードランドからの放送録音で全4曲。62年11月24日と12月1日の録音。ピアノがザビヌルで、テナー&フルートにラティーフ。A②プリミティボは、ラティーフ的なオリエンタルな雰囲気が横溢している。オーディナリーと2枚合わせたCDが出てほしい。(hand)
1966年4月23日 Ulysee Musique
おすすめ度
hand ★★★☆
Cannonball Adderley(as),Nat Adderley(cor),Joe Zawinul(p),Gilbert Rovere(b),Roy McCurdy(ds)
入手困難で、ヨーロッパから直接買ったので、高くついた。ベーシストの手当てができなかったのか、珍しい現地ベースのジルベール・ロヴェールが参加したパリのライブコンサートの海賊盤。ジャケも海賊らしいが、ラジオ用らしく音はいい。フランスはまだジャズファンクやジャズロックが流行る前なのか、会場がホールらしく踊る場面もなく、キャノンボールのファンキージャズが喝采を持って受け入れられている。(hand)
1969年 3月14日 Curcic
おすすめ度
hand ★★★☆
Cannonball Adderley (as),Nat Adderley (cor),Joe Zawinul (p),Victor Gaskin (b),Roy McCurdy (ds)
69年春のヨーロッパツアーは多くの海賊録音が残されており、私の知るだけでも4枚あり、選曲もかなりかぶっている。この盤が最初の3月14日のフランス、ボルドー。アナログ時代はジョーカーという海賊レーベルから出ていた盤。7曲収録されているが、全13曲のCD-Rコンプリート盤もあるらしい。②カーニバルの朝(黒いオルフェ)をキャノンボールが演奏しているのは珍しく、このツアーのときだけだと思う。③ワークソングは、旧曲ながら、ザビヌルのソロがリニューアルされたと思う。エバンスやハンコックの影響を受けた感じがする。⑤エクスペリエンスは、新主流派的な演奏で、ロイ・マッカーディのドラムにトニー・ウィリアムスを感じる。(hand)
新宿JAZZ談義の会 キャノンボール・アダレイ CDレビュー 目次
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ①デビューから1958年まで
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ②1959年~1960年
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ③1961年~1965年
・キャノンボール・アダレイ リーダー作 ④1966年~1969年